総務省によるうつ自殺予防取り組み調査2005年06月16日 07:35

 総務省によるうつ自殺予防取り組み調査が始まっていると報じられた。(朝日新聞、6月15日夕刊)総務省のホームぺージに報道資料(4月1日)がある。

 自殺が連続して高い水準にある中で、地方公共団体が独自で自殺予防事業に取り組んだ結果、自殺率が減少した例や、外国において国を挙げて取り組み、関係機関が集中的に対策を講じた結果、自殺率が減少した例などが見受けられる。  そこで、総務省は、全国規模で、自殺予防対策の実態を調査することになった。  本調査は、
  • 1)現行の国や地方公共団体等の自殺予防対策の実施状況、
  • 2)地方公共団体や外国における先進的な自殺予防対策の実施状況、
  • 3)有識者、関係者の意見等
を調査し、効果的・効率的な自殺予防対策を検討することにより、関係施策の充実に資するために実施するものである。
 調査対象は、警察庁、総務省、文部科学省、厚生労働省、人事院、都道府県、市町村、医療機関、教育機関、研究機関、関係団体(NPO等)、有識者等である。

 これは、現行のうつ・自殺予防対策の実施状況を調査するのが主な目的のようである。これらのうち、他の地区、他の組織でも、展開していけば、効果があがるであろう。

 この中に、薬物療法、心理療法についても出てくればいいのだが。薬物療法でも精神療法などの併用、認知行動療法、対人関係療法で、うつ病、自殺念慮が改善されているという組織、大学、病院、カウンセリング所が。うつ病、自殺の深刻なものは、こういう専門的な手法がかかせない。治療しても、カウンセリングを受けても、うつ病が治らないとか、自殺が多すぎる。

 この調査の結果に期待したい。ただ、この調査結果が発表されるのは、06年初めか。そして、他の地区、組織に展開していくのに、2~数年かかるのだろうか。毎日、90人ほどの悲惨な自殺が起きていく。-----