「死ぬな! 自殺3万人時代に」=(4)孤独の重荷下ろして2005年06月10日 07:31

 4回目、朝日新聞、6月8日の記事は「孤独の重荷下ろして」。
  • 1、父が自殺した当時中学1年生だった慶子さん(23)の回顧。自死遺児だ。親の自殺については、他人に語れない。「自死遺児は強い心の痛みを抱えたまま孤立しているんです。」とあしなが育英会の課長西田さんの話。

    慶子さんは、自分で苦しんだが、ある時、母の苦しみに気がついた。自死遺児の苦悩もあるが、配偶者の苦悩は大きい。自殺においこんだのは私だと自分で自分を責めることがある。 (管理者=これで、うつ病となり、後追い自殺も起きる。)
  • 2、そこで自死遺族の心のケアの支援をする人々がいる。福岡市の自死遺族の会「リメンバー福岡」の活動が紹介される。語り合う会を開催している。九州では福岡にしかないという。東北では、福島にある。
     (管理者=だが、これに参加した他県の人が、いずれ、自分の県に作るだろう。ボランティアの輪は少しずつ他に飛び火していく。そう期待したい。)
以上が記事の要旨。

 うつ病、自殺の背景に、親・配偶者の自殺という深刻な苦悩がある。これも、薬物療法だけでは治りにくい。自死遺族は、「孤独」になりがちで、そうすると、うつ、自殺に至るおそれがある。
ひとりの人が多様な問題について支援するのは難しいけれど、「自死遺族」という問題についてよく知る人が結集して、ネットワークを組んで、支援していく仕組みの例である。対人関係療法でも、うつ病への取り組みの一つに「孤独」がある。「孤独」は、うつ病、自殺を起こしやすい。
 このような活動を、すべての県に展開して、「後追いうつ病」「後追い自殺」をなくす必要がある。
 孤独、うつ病、自殺は、ほかの領域にもある。