忙しかった ― 2005年09月03日 08:35
8月はちょっと忙しかった。家族の大きな行事がふたつあった。
そして、カウンセラーの養成講座を2つ行った。そのうち一つは、「自殺防止・うつ病治療の心理相談員養成講座」の最終セッション(10回目)。まだ、テキストがなかったので、まず、テキスト作成の仕事が加わった。
もう一つのカウンセラーの講座は、「仏教カウンセリング指導者養成講座」で、3日間、ぶっつづけの講座でした。
このようなことで、忙しくて、このブログからもとおざかってしまった。このブログは、私の運営しているホームぺージの下書きのようなつもりで書いている。忙しくなると、ホームぺージも新記事を書く余裕がなくなった。このブログも、書く余裕がなくなった次第。
今、やや、ゆったりとした気分で、また、向かう気になった。
心の問題についてのカウンセリング、ボランティア活動をしていると、心を病む人がいるのとは対極に、厳しい人生を生き抜いていく人にも、おめにかかる。「生きる達人」というテーマで書いてみよう。私が、そういう心得を学びたいのだ。
そして、カウンセラーの養成講座を2つ行った。そのうち一つは、「自殺防止・うつ病治療の心理相談員養成講座」の最終セッション(10回目)。まだ、テキストがなかったので、まず、テキスト作成の仕事が加わった。
もう一つのカウンセラーの講座は、「仏教カウンセリング指導者養成講座」で、3日間、ぶっつづけの講座でした。
このようなことで、忙しくて、このブログからもとおざかってしまった。このブログは、私の運営しているホームぺージの下書きのようなつもりで書いている。忙しくなると、ホームぺージも新記事を書く余裕がなくなった。このブログも、書く余裕がなくなった次第。
今、やや、ゆったりとした気分で、また、向かう気になった。
心の問題についてのカウンセリング、ボランティア活動をしていると、心を病む人がいるのとは対極に、厳しい人生を生き抜いていく人にも、おめにかかる。「生きる達人」というテーマで書いてみよう。私が、そういう心得を学びたいのだ。
生きているだけで幸せ ― 2005年09月04日 06:45
生きているだけで幸せ
こんな人に出会った。公園をゆっくり、ゆっくり、歩いている人がいた。相当高齢のように見えた。よく見ると、片腕がない。一人であった。「ひきこもり」もしないで、積極的に外出されているようで「すごいなあ」という気持ちになった。うつ病のカウンセリングをやっているので、高齢の方は、老齢に伴う種々の悩み→ひきこもり→うつ→自殺のパターンもあることを知っている。どうしたら、このように、できるのか教えてもらおうと思って、お話を聞いた。
最近、脳梗塞になって、2カ月入院、リハビリを行って、退院したばかりとのこと。腕はもっと前に、事故で失った。年齢は、80代後半、もう90近い。耳が不自由で、ぽつり、ぽつりと語ってくださったのは、次ぎのことであった。
「なるようにしかならん」
「今、生きているだけで幸せと思っている。」
「家族がよくしてくれる。感謝している。」
「散歩は医者がした方がいいといったからしている」
大体、こんな感じだった。短い会話しかしていないが、今度会えたらもっと、たずねてみたい。
人生には種々の厳しい出来事がある。がん、糖尿病、脳疾患、身体に障害が残る事故など、病気に伴う「うつ病」も報告されている。これも、「長引く病気、重い障害とうつ病」のテーマで書いてみる。この人は、腕を失う、脳梗塞で不自由になるという2つの出来事を、「うつ」にならずに乗り越えていっている。自分がそうできるかしらん、と疑問に思う。
常日頃、仏教カウンセリング(坐禅に似た腹式呼吸法を加えた認知行動療法が教える実践的生き方)のような実践をしていると、乗り越えられるはずだと盛んに言ってまわっている。 私がそうできるかはわからないが・・・・。これまでは何とかやってきたから、あの人にも学びながら、やっていきたい。
糖尿病患者、心の病リスク3倍 厳しい自己管理で重圧 ― 2005年09月05日 07:18
糖尿病にかかっている人は、かかっていない人に比べ、うつ病や神経症など心の病になっている割合が約3倍高いことがわかった。東京医科歯科大の有馬秀晃医師(医療管理学)が
神戸市で開かれた世界心身医学会で8月25日発表した。
有馬さんらは、ある企業の健康保険組合員から有病率を調べた。
その結果、生活習慣病の2型糖尿病患者は195人いたが、うち心の病がある人は10.3%(6348人中20人)に上り、糖尿病にかかっていない人で心の病がある割合(6348人中214人、3.4%)に比べ、約3倍高かった。うつ病に限定しても、糖尿病患者の有病率は2.6%(5人)あり、糖尿病でない人の1.2%(78人)に比べて2倍以上高かった。
うつ病を合併するのが多い理由として、食事療法やインスリン自己注射など日常生活において厳しい自己管理が求められ、ストレスがかかることや、病気の悪化による失明や腎障害への不安などが指摘されている。
有馬さんは「糖尿病になった場合、病気の治療だけでなく、心のケアも同時に行うことが大切だ」と話している。 (朝日新聞、2005年08月25日夕刊)
がんになると、うつ病を併発することがあるということは、広く知られているが、糖尿病の患者も、うつ病になる人が、そうでない人に比べて多いことがわかったわけである。うつ病になると、自殺することがあるので、軽く考えてはいけない。糖尿病→うつ病→自殺のコースがある。
人生上の出来事をきっかけとして、うつ病になることが多いが、それは、その出来事をきっかけとしてあらわになった自分、または自分の環境、条件、自分と関係する他者を否定する、嫌悪する思考を繰り返すことによって、うつ病を起こす。
有馬医師が、「病気の治療だけでなく、心のケアも同時に行うことが大切だ」と語っておられるというのだが、そのケアの手法の一つに、認知行動療法がある。
病気を含めて、新しい自分、新しい自分の環境、状況、自分と関係する他者を再評価し、新しい自己(および自己の環境、他者)を受け容れて、否定・嫌悪しなくても生きていけるように、認知(人生観や自己観)を変えて、うつ病を克服していくような心理療法、カウンセリング技法である。
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私たちは、宗教色のない腹式呼吸法や自己洞察法(坐禅に似ている)を織り込んだ認知行動療法を推進しているが、糖尿病のかたの心のケアにもこれを推薦したい。指導者(医療関係者)にも、患者にも、理解し、実践しやすいカウンセリング技法である。
有馬さんらは、ある企業の健康保険組合員から有病率を調べた。
その結果、生活習慣病の2型糖尿病患者は195人いたが、うち心の病がある人は10.3%(6348人中20人)に上り、糖尿病にかかっていない人で心の病がある割合(6348人中214人、3.4%)に比べ、約3倍高かった。うつ病に限定しても、糖尿病患者の有病率は2.6%(5人)あり、糖尿病でない人の1.2%(78人)に比べて2倍以上高かった。
うつ病を合併するのが多い理由として、食事療法やインスリン自己注射など日常生活において厳しい自己管理が求められ、ストレスがかかることや、病気の悪化による失明や腎障害への不安などが指摘されている。
有馬さんは「糖尿病になった場合、病気の治療だけでなく、心のケアも同時に行うことが大切だ」と話している。 (朝日新聞、2005年08月25日夕刊)
がんになると、うつ病を併発することがあるということは、広く知られているが、糖尿病の患者も、うつ病になる人が、そうでない人に比べて多いことがわかったわけである。うつ病になると、自殺することがあるので、軽く考えてはいけない。糖尿病→うつ病→自殺のコースがある。
人生上の出来事をきっかけとして、うつ病になることが多いが、それは、その出来事をきっかけとしてあらわになった自分、または自分の環境、条件、自分と関係する他者を否定する、嫌悪する思考を繰り返すことによって、うつ病を起こす。
有馬医師が、「病気の治療だけでなく、心のケアも同時に行うことが大切だ」と語っておられるというのだが、そのケアの手法の一つに、認知行動療法がある。
病気を含めて、新しい自分、新しい自分の環境、状況、自分と関係する他者を再評価し、新しい自己(および自己の環境、他者)を受け容れて、否定・嫌悪しなくても生きていけるように、認知(人生観や自己観)を変えて、うつ病を克服していくような心理療法、カウンセリング技法である。
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私たちは、宗教色のない腹式呼吸法や自己洞察法(坐禅に似ている)を織り込んだ認知行動療法を推進しているが、糖尿病のかたの心のケアにもこれを推薦したい。指導者(医療関係者)にも、患者にも、理解し、実践しやすいカウンセリング技法である。
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