シンポジウム・自殺遺族・自殺防止訴え2005年05月31日 07:25

参議院議員会館にて=尾辻秀久厚生労働大臣のお話(写真が掲載できるようになったら掲載します)
  • 5月30日(2005年)、NPO:自殺対策支援センター(LifeLinks)によるシンポジウムが参議院議員会館にて開催されました。
  • 私も、これに参加してきました。約150名が参加。
  • LifeLinksを中心として自殺問題に取り組むNPOなどが自殺問題に国が積極的な対策をとるよう提言します。毎年3万人、自殺する。自殺未遂の人は30万人いると推定。
  • 自殺防止の活動を続ける各地の民間団体が30日午後4時から、東京・永田町の参議院議員会館第一会議室でシンポジウムを開いた。夫を自殺でなくした茨城県在住の南部節子さんらが体験を語った。横浜市内に単身赴任していた夫の攻一さん(58)が昨年2月、電車に飛び込み、自殺した。 ほかに、子供を自殺で亡くした女性、自殺未遂を幾度もした女性が悲しみと、自殺においこむ社会を変える必要性を涙ながらに発言した。
     さらに、自殺防止の電話相談や遺族のケアを続ける東京や大阪の団体関係者、弁護士、公衆衛生の専門家らが日頃の活動について報告した。国が本腰で自殺予防に取り組むよう訴える提言を出す。
  • 事前の紹介は、朝日新聞、毎日新聞などに掲載されています。 朝日新聞 5/29/2005 「勝手に死んだわけじゃない」 30日に自殺防止シンポ
  • 当日の模様は、中国新聞、四国新聞、熊本日々新聞などが報道しています。 中国新聞
  • シンポはNPO法人「自殺対策支援センター ライフリンク」が企画。
    プログラムはこちら → Life Links自殺対策支援センター
 私もボランティアで、自殺防止・うつ病治療の活動を行っています。
自殺は、大部分が長く苦悩してうつ病になって、自殺するものです。苦悩には、種々の出来事(いじめ、過労、仕事のストレス、対人関係の苦悩も含む)から起きるうつ病のほか、パニック障害、過食、依存症、対人恐怖、がん(他の難病も)からもうつ病を発症し、うつ病の治療を受けない、受けても治らない、そういうことから自殺に至ります。私どもも、そのようなカウンセリングをひきうけ、カウンセラーの養成を行い、もっと、行政やすべての組織が人をうつ病・自殺に追い込まないようにするために、そして、一人一人は、うつ病・自殺に至らないように、組織も個人も、うつ病・自殺についての理解と予防法の仕組みの構築と実践、および、なった人の治療のためのカウンセラー(認知行動療法、対人関係療法などができる人)の養成が大切であることを訴えていきます。
 このシンポジウムも、自殺対策を国が積極的に推進することを提言したのです。一部のボランティアが無償で行っている。これでは全く十分な活動はできない。国が対策をとるべきだと提言した。対策が検討され、実施されるのは、本当にこれからです。