ニート(5)対人恐怖 ― 2005年07月23日 06:45
ニート(5)対人恐怖による
ニートの中には、対人恐怖によるものも多いだろう。対人恐怖という障害がある。一人でいる時は、何もないが、人と接触する場面で、不安、恐怖が起きる。対人恐怖には次のタイプがあるが、重症になると、他者の視線が怖くて小人数の職場にいたたまれなくなって、仕事を継続できないとか、一度、これで退職すると、また同じようなことになることをおそれて就職活動をしなくなる。
- (A)赤面恐怖=(人前で食事できない、会議などで発言できないなどの症状を伴う人もいる)
- (B)表情恐怖=(表情恐怖、態度恐怖など、面目つぶれの恐怖)
- (C)視線恐怖=(他人の視線による被害意識、自分の視線で他者を傷つけた加害意識、罪の意識、自己嫌悪の意識、など)
その他
このほかに、就職できなくなっている中で、不安障害のうちには、パニック障害、広場恐怖(電車に乗れない、など)、PTSD(外傷後ストレス障害)などがある。対人恐怖ではないが、対人コミュニケーションをうまくとれない人もいるが、そのことから就職を断念する人もいるだろう。
こういう心の病気になって、これを治す医者やカウンセラーが近所にいなくて、なかなか治らず、ニートとなることを余儀なくされている人も多いだろう。
厚生労働省が22日発表した04年の雇用情勢を分析した「05年版労働経済白書」によれば、仕事も通学もせず職業訓練も受けていない「ニート」に相当する若年無業者は64万人、フリーターは過去最高だった前年に比べて4万人少ない213万人と推計した。
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