「夫婦げんか」は傷の治りを悪くする2005年12月09日 04:53

 アメリカのオハイオ州立大の精神医学、心理学者らが12月5日、面白い研究結果を発表した。夫婦げんかは傷の治りを悪くする、という研究結果である。心理的ストレスが人の免疫に影響する。夫婦円満を勧めるだけでなく「手術時に患者のストレスを減らすことで術後の回復を速めることができる」とも指摘している。 ( 朝日新聞、12/08/2005 )
 けんかをしたときの傷の治りは、前向きな語らいの時より1日長く、激しいけんかの場合はさらに時間がかかったという。また、血液のサンプル調査では、前向きの時よりけんかの時の方が、免疫細胞の間で情報伝達を担うたんぱく質の発生が少なく、それだけ治癒が遅れるとの結果が出た。 ( 朝日新聞、12/08/2005 )

 夫婦の仲が悪ければ、傷の治りを悪くするわけである。ほかに、ストレスは、ナチュラル・キラー細胞(リンパ球の一種)の働きを抑制して、免疫力をそこなって、がんになりやすいことがわかっている。夫婦のことでは、どちらかが死亡すると、残された人が5年以内に「がん」を発病する率が高いという。夫婦の仲がよいことが、あまり病気にならず、長生きする秘訣である。そのためにも、マインドフルネス(自己洞察法)をおりこんだカップル・セラピーを受けて、夫婦仲よく過ごされてはいかがでしょうか。「熟年離婚」にもならないでしょうし。